相続遺言判決実例集…(新潟家高田支審・昭和43年6月29日家月20巻11号173頁)


  • (新潟家高田支審・昭和43年6月29日家月20巻11号173頁)
 

(新潟家高田支審・昭和43年6月29日家月20巻11号173頁)


 (新潟家高田支審・昭和43年6月29日家月20巻11号173頁)

「事件本人はAと婚姻後間もなく○○○市居住の料理屋の主人と不始末を起したことで当時夫の親族に対しそのような過ちをくりかえさないことを誓ったことがあったが,夫Aの躁うつ性的性格と前記アルコール中毒気味の症状も原因して必ずしも夫婦仲が円満ではなく,匝々衝突することがあったところ,昭和43年1月23日,当時病院から退院して来ていた夫Aの様子が漸次入院前の状態に帰ってきたことに愛想がつき,同人と離婚する意思で,自己より13歳も年下の使用人Bとしめし合せて,夫及び二人の子を置き棄てて静岡県○○市に家出駈落ちしたこと,夫Aはこれを知って痛憤し且つ悲嘆にくれ連日自棄酒をあおるようになったため,申立人らが同人の身体を案じて同月28日病院に入院させたが、入院中も同人は悶々の日を送り,同年2月25日病院から外泊許可を得て申立人方に来り翌26日申立人方を出ていずこかに行ったものであったが,同月28日朝申立人の母が申立人方の倉庫内でAが大量の睡眠薬を服用して自殺を図り昏睡状態にあるのを発見し急速病院に運んだが時すでに遅く,遂に同人は同日夜前記のように死亡したこと,その際発見された同人の前記遺言書及びC宛の書状によれば,同人の自殺を図つた原因は一に事件本人の右家出によるものであること等の事実を認めることができるのであって,以上の事実は,推定相続人である事件本人が被相続人に対して精神的虐待をし,もしくはこれに重大な侮辱を加えたときにあたるものということができる。」

 


 

 


 

 
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