相続遺言判決実例集…(最判・昭和37年5月18日民集16巻5号1073頁)


  • (最判・昭和37年5月18日民集16巻5号1073頁)
 

(最判・昭和37年5月18日民集16巻5号1073頁)


 (最判・昭和37年5月18日民集16巻5号1073頁)

「民法187条1項は『占有者ノ承継人ハ其選択二従上自己ノ占有ノミヲ主張シ又ハ自己ノ占有二前主ノ占有ヲ併セテ之ヲ主張スルコトヲ得』と規定し,右は相続の如き包括承継の場合にも適用せられ,相続人は必ずしも被相続人の占有についての善意悪意の地位をそのまま承継するものではなく,その選択に従い自己の占有のみを主張し又は被相続人の占有に自己の占有を併せて主張することができるものと解するを相当とする。従って上告人Xは先代Aの占有に自己の占有を併せてこれを主張することができるのであって,若し上告人先代Aが家督相続により上告人先々代Bの本件土地に対する占有を承継した始めに善意無過失であったとすれば,同人らが平穏かつ公然に占有を継続したことは原判示により明らかであるから,10年の取得時効の完成により本件土地の所有権は上告人Xに帰属することになる。そうすると,原判決は法令の解釈を誤った違法があるものというべく,論旨は理由があり,この点に関する大審院判例(大正3年(オ)第587号大正4年6月23日言渡判決民録21輯1005頁,大正5年付)第674号大正6年2月28日言渡判決民録23輯322頁,昭和6年(オ)第322号同年8月7日言渡判決民集10巻763頁)は変更せられるべきものである。」

 


 

 


 

 
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